戦国武将・織田信長はこんな”声”だった!?『信長公記』など数少ない記録からその特徴を分析:2ページ目
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戦場でも通る声?
他にも、信長が大きな声を上げたという記録が存在しています。太田牛一の『信長公記』は、織田信長に関する記録書としては第一級のものですが、これに青年武将時代のエピソードが載っているのです。
それによると、1556(弘治2)年の稲生の戦いで、敵に回っていた柴田勝家と林秀貞に対して大声を張り上げ、彼らを威嚇したというのです。
これらの記録や証言から想像すると、少なくとも織田信長の声は、戦場でもよく通る大きな声だったと思われます。
また、同時にしばしば人並み外れた大声を上げることがあったことも分かります。
昔から、このように声の大きい人物は場の主導権などを握りやすいものです。現代では、声の大きさだけで人を威嚇するのはパワハラと言われそうですが、もしかすると戦国時代においては、そういう点が信長の「強み」だったのかも知れませんね。
参考資料:歴史の謎研究会『舞台裏から歴史を読む雑学で日本全史』2022年、株式会社青春出版社
画像:photoAC,Wikipedia
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