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親友か平安時代のBLか? 安倍晴明と深い仲!笛の名手・源博雅が持つ不思議な能力【前編】

親友か平安時代のBLか? 安倍晴明と深い仲!笛の名手・源博雅が持つ不思議な能力【前編】:2ページ目

稀有な音楽の才能に恵まれた源博雅

源博雅は、横笛・琵琶・和琴・大篳篥(ひちりき/吹き物)・箏(そう/柱がある絃楽器)・催馬楽(さいばら/平安時代に流行した歌謡の一種)など、音楽の才能に恵まれた人物でした。

その才能は高く評価され、康保3年(966年)頃に、村上天皇の命令で『新撰楽譜(長秋卿竹譜・博雅笛譜)』の作成を行いました。最古の笛譜で、現在では貴重な文化遺産となっています。後に、紫式部も聴いていたそうです。

優れた才能を持つ博雅は世事に疎いところもあったようで、藤原実資(ふじわらのさねすけ/「光る君へ」ではロバートの秋山竜次さん演)に、「博雅の如きは文筆・管絃者なり。ただし、天下懈怠の白物(しれもの)なり」と評されています。

一見、悪口のように聞こえますが、「雅楽の道一筋の天才だが、以外の世事はすべて雑事なのでウツケモノだ」という言葉は、博雅にとっては褒め言葉だったかもしれません。

3ページ目 クールビューティーな晴明とおおらかな博雅

 

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