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日本と中国の関係史。近代以降の親交と衝突の歴史をたどる

日本と中国の関係史。近代以降の親交と衝突の歴史をたどる:2ページ目

辛亥革命

次に、1911年に武昌で起きた武装蜂起をきっかけに、中国全土で清朝打倒を目指す革命運動が展開された辛亥革命です。これにより1912年に中華民国が成立して清朝は退位しました。

もともと辛亥革命は、革命派が日本人から支援を受けたと言われています。有名な孫文も1896年から1907年まで日本で暮らし、日本人から資金や武器を得ていました。支援者としては、宮崎滔天や内村鑑三などが挙げられます。

辛亥革命後も日中間の交流は続きましたが、しかし、次第に対立と緊張が高まっていきます。

日本は1915年に対華21ヶ条要求を提出し、第一次世界大戦後のパリ講和会議ではドイツから譲渡された山東省の権益を獲得しました。中国はこれに反発しています。

日中の関係史にとって、辛亥革命は「光と影」をもたらした出来事だったと言えます。これによって日中間の文化交流が促進された一方、日中間の対立や緊張の原因ともなりました。

3ページ目 国共内戦から文革まで

 

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