BON DANCE!?盆踊り!夏が来れば老いも若きも“盆踊ラー”に大変身!盆踊りの起源と歴史:2ページ目
「築地本願寺納涼盆踊り大会」
今回は筆者が以前から常々行きたいと考えている“築地本願寺”の盆踊りについて、盆踊りの一つの例としてご紹介します。
今年2023年は8月2日・3日・4日・5日の4日間、“築地本願寺納涼盆踊り大会”と称して開催されます。
東京都中央区築地に位置する“築地本願寺”は、浄土真宗本願寺派の寺院です。
御本尊は聖徳太子手彫と伝えられている“阿弥陀如来立像”です。
築地本願寺の寺院建築は古代インド様式をモチーフとしており、当時の浄土真宗本願寺派法主・大谷光瑞と親交のあった東京帝国大学工学部名誉教授・伊東忠太によって設計されました。
当時の宗教施設としては珍しい鉄筋コンクリート造で、大理石彫刻がふんだんに用いられています。築地本願寺は現在においても荘厳でエキゾチックな雰囲気を醸し出しており、築地の街の代表的な顔と言えましょう。本堂は重要文化財に指定されています。
この本堂の前に櫓が組まれ盆踊りが行われるのです。まるで異国のような情緒が漂う雰囲気の中に浮かび上がる提灯の明かり。この非日常的な景色の中で踊りたいという“盆踊ラー”の人たちが集まり、10年前の2013年の段階で4日間開催された盆踊りに約3万人の人出がありました。
毎年この盆踊りに参加する人も多く、踊りのレベルも高いと言われますが、全くの通りすがりの素人でも、櫓を何周かすれば他に踊る人の姿を見ながらいつのまにか踊れるようになるのが盆踊りのいいところです。
また、築地本願寺納涼盆踊り大会は“日本一おいしい盆踊り”とも言われています。築地と言えばグルメの街。境内には築地銘店会からの出店が立ち並び、“盆踊ラー”や観光客のお腹を満たします。
まとめ
盆踊りには櫓(やぐら)を囲んで踊る“輪踊り”と、踊り子たちが町中を練り歩く“小町踊り”という形態のものがあります。
この夏もいろいろなところから、盆踊りの音頭が風に乗って聞こえてくることでしょう。是非みなさんも“踊らにゃソンソン”ののりで盆踊りをたのしんでみてはいかがでしょうか。