さて、祭りの式次第は実にシンプル。みんな整列して、一同礼、で解散です。終わった後は参加者による懇親会が開かれますが、これは祭りの後なので時間にはカウントされません。

それから歳月は流れて昭和22年（1947年）10月14日、今度は昭和天皇（しょうわてんのう。第124代）が当地に巡幸されました。

全国各地を巡幸された昭和天皇（画像：Wikipedia）

これまた誠に畏れ多い……ということで、10月14日にも塩嶺御野立記念祭を執り行うことに（6月24日は春季例祭、10月14日は秋季例祭）。現代では春季例祭を岡谷市、秋季例祭は塩尻市と分担するそうです。

「両市が今後も友好を深めていければと思う。コロナの早期収束をお願いした」

※今井竜五 岡谷市長コメント（参考記事より）

次回は10月14日、みんなが心ひとつに一礼を奉げるお祭りが、末永く受け継がれることを願っています。

※参考：

• 打越孝明『明治天皇の聖蹟を歩く 東日本編』角川書店、2022年1月
• 一礼だけの祭り 長野県岡谷市：時事ドットコム
• 御野立記念祭（日本一短いお祭り）｜塩尻市観光協会