武士たちの必携アイテム「兵糧丸」ってなんだ?戦国武将の武力を支えたその正体は…:2ページ目
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武人の携帯食「兵糧丸」
とにかく、いくら人数的に勝っている軍勢でも、腹が減っては戦はできません。
当時、足軽には1日5合の米が支給されていたようですが、生米を食べるわけにはいきませんし、炊くための水やおかずは自分で調達しなければなりませんでした。
これは戦場では難しいため、彼らは、持ち運びに便利で、なおかつ少量で空腹を満たせるような食糧を求めていました。
そこで編み出されたのが、「兵糧丸」だったのです。
作り方はいたってシンプルで、基本的には穀類や漢方薬などを粉末状にして水でこね、丸めて持ち運びやすくしたものだったと言われています。天日干ししてあるので、日持ちもしました。
しかし一貫したレシピが存在したわけではなく、地域によって作り方は異なっていたようです。味も、甘かったりそうでなかったりしたとか。
ともあれ、お米よりも軽く、すぐに食べることが出来たため、合戦中に食べるには最適の携帯食でした。
原料は白玉粉やそば粉がベースで、すりごまや砂糖、きな粉をまぶしている物が多かったとされています。
当時の人たちが知っていたかは定かではありませんが、そば粉には血圧安定の効果が、またすりごまは疲労回復の効果が、そしてきな粉はストレス軽減の効果があります。まさに戦での長期戦にはもってこいの材料で、栄養価も高く保存食としては理にかなっていたんですね。
昔の武人向けの携帯食である「兵糧丸」。材料やその栄養価を見ると、意外と美味しそうですし身体にも良さそうです。
実際、ネットで検索してみると、レシピサイトにも作り方がたくさん紹介されており、現代でも十分通用する食べ物であることが分かりますね。
一度食べてみたいと思うのは私だけでしょうか?
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