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神々の中でも異彩を放つ「オオクニヌシ」は出雲大社にあり!どの神社にも似ていないその独特さ

神々の中でも異彩を放つ「オオクニヌシ」は出雲大社にあり!どの神社にも似ていないその独特さ

参拝方法も大きく異なる出雲大社

ところで、オオクニヌシを祀る神社は全国にたくさんあるのですが、やはり出雲大社と比べると、どれも見劣りする印象が拭えません。それだけ出雲大社というのは特別であり、数ある神社の中でも異彩を放っています。

出雲大社の特別さ、独特さを感じさせる要素として、参拝の仕方が挙げられます。普通の神社は周知のごとく「2拝2拍手1拝」ですが、出雲大社は「2拝4拍手1拝」なのです。

なぜ4拍手なのかというと、これは「和御魂(ニキミタマ)」「荒御魂(アラミタマ)」「幸御魂(サキミタマ)」「奇御魂(クシミタマ)」のそれぞれに柏手を打つ敬礼作法だからだそうです。それぞれのミタマについて簡単に説明すると、以下の通りです。

和御魂:柔軟な徳を備えた神霊

荒御魂:荒く猛ぶった神霊

幸御魂:人に幸福を与える神霊

奇御魂:不思議な力をもった神霊

ちなみに「2拝4拍手1拝」の神社は出雲大社だけではありません。熊野本宮大社(和歌山県)、八幡本宮宇佐神宮(大分県)、越後一宮彌彦神社(新潟県)もそうです。

アマテラス神を祀る伊勢神宮にこの作法はなく、どれも「2拝2拍手1拝」です。祭祀の時には「八拝八開手」の作法が執られることもあります。

このことから、出雲には、神話上の天界とは違う独自の信仰があったとも考えられます。

また天御中主神、高皇産霊神、神皇産霊神の三柱を祀る神社では「3拝3拍1拝」の参拝方法が基本ですが、現在は一般と同じ作法にしているようです。

そして、出雲大社には有名な旧歴10月(現在では11月)の「神在月」の伝承があります。

通常、10月と言えば「神無月」として、全国の神社から神様が全ていなくなってしまう月だとされています(そのかわり、恵比寿様が留守番してくれるのです)。

10月の旧名「神無月」の由来は出雲の大国主命?そもそも大国主命とは誰?

10月の旧名を“神無月”と言いますが、その名の由来は諸説あり、最も有力なのが『出雲に鎮座する大国主命(オオクニヌシノミコト)のもとに全国の神様が集まるため、出雲以外の土地に神様がいなくなる』とする説で…

では、いなくなった神様はどこに行くのかというと、出雲大社に集結するのです。ですから出雲大社だけは「神在月」となるのです。

こうして神々が集まってくるくらい、オオクニヌシは偉大な神様なのでしょう。

参考資料
日本の白歴史
湯の川温泉 湯宿・草菴ホームページ
extraordinary.cloud

 

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