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日本酒の銘柄にもなっている「獺祭(だっさい)」とは、季節を表わす七十二候の一つ
インテリの別称として
また、カワウソの習性から転じて多くの書物を並べて(あるいは散らかして)学問に勤しむ様子も獺祭と呼ぶようになり、唐の詩人・李商隠(り しょういん。元和七812年生~大中十二858年没)は詩作に多くの古典を引用したため「獺祭魚」と自称したそうです。
日本でも正岡子規(まさおか しき。慶応三1867年生~明治三十五1902年没)が「獺祭書屋主人」などと自称しており、彼の命日である9月19日を「獺祭忌(だっさいき)」と呼んでリスペクトする方もいるようです。
※日本酒の獺祭についても、旭酒造のホームページに正岡子規の言及があります。
終わりに
「あの人は、なかなかの『獺祭』だね」
「うわあ、こりゃまた『獺祭』だねぇ」
※試験勉強などで、参考書などが散らかった部屋を見て。こっちの方が使う機会がありそう。
博識自慢もやりすぎると嫌味ですが、ちょっとしたインテリの別称として、ボキャブラリーに加えておいてもよさそうですね。
※参考文献:
川合康三訳『李商隠詩選』岩波文庫、2008年
正岡子規『獺祭書屋俳話・芭蕉雑談』岩波文庫、2016年
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