大河「光る君へ」主要キャラの没年は?紫式部はいつまで生きる?前半の振り返り&後半の展開は…:2ページ目
引き立て役にされる人たち
道長が聖人君子なのは百歩譲るとしても、それを引き立てるために周囲の人々が必要以上に「下げられる」のもいささか残念でした。
直近では宣孝による「穢(けが)らわしい」「子供は死ぬもの」「そなた(だけ)に持ってきた」発言など、いくら道長との不倫を肯定するためとは言え、そこまで下げなくても……と思います。
以前は亡き兄の藤原道隆(井浦新)や藤原道兼(玉置玲央)も似たような発言をしていました。
※確かに当時の貴族なら言いそうな気がするものの、それなら道長だってそうした抵抗感を乗り越える描写がなくては不自然です。
例えば道長クラスの有名人であれば「本作はそういう解釈をするんだね」と広い視野で見られますが、マイナーな人物については「そういう人物なんだ」というイメージが定着しかねません。
ただでさえ平安時代が取り上げられることは少ないのに、少なくても数年から十数年以上にわたって不本意なイメージがついてしまうのは、いささか残念です。
※実際に言行が記録に残っているならともかく、創作に頼る部分が大きいので、尚更でしょう。
善であれ悪であれ、登場人物には愛とリスペクトを感じられる描き方を期待します。
後半の予習・紫式部はいつまで生きる?
大河ドラマは、主人公の死をもって終了するケースが大半です。
そうなると本作のまひろ(紫式部)がいつ亡くなるかが、ドラマの全体像を決めることになります。
一般的に紫式部は長和年間(1012~1016年)に没したとする説が有力です。
本作のまひろが天禄元年(970年)生まれ説を採用しているので、数え43~47歳で世を去ったことになりますね。
ただしこれには異説もあり、最長となる長元4年(1031年)没説も捨てきれません。
ソウルメイトたる道長は万寿4年(1028年)12月4日に63歳で薨去するので、その前後かも知れませんね。