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年賀状のあいさつ「賀正」「謹賀新年」「迎春」などは意味にどのような違いがあるの?

年賀状のあいさつ「賀正」「謹賀新年」「迎春」などは意味にどのような違いがあるの?

元旦は「元日(1月1日)の朝」の意味

せっかくなので、ついでに「元旦」と「元日」の違いも紹介しておきます。

年賀状テンプレートだと、たいてい「令和三年 元旦」となっていますが、元旦(※)とは「1月1日の朝」限定。対する元日は「1月1日0:00~23:59」まで丸一日を指し、年賀状の元旦は「朝一番でごあいさついたします」という誠意を込めているわけです。

(※)元は「はじめ」を意味し、旦は地平線から昇る太陽つまり「朝」を意味し、合わせて「一年のはじめの朝」となります。

そこで配達員の皆さんはどうにかして午前中いっぱいに届けようと早朝から奔走するのですが、1月1日いっぱいは元旦に含める(見逃してもらう)として、明らかに1月1日に届きそうもない(予め分かっている)場合は「新春吉日」と、めでたい表現ではぐらかす手も使われます。

「遅いぞ!もう9時20分じゃないか!」

かつて郵便配達のアルバイトをしていた時、よくそう叱られましたが、なるべく早く届けようとみんな頑張っていますから、午前中いっぱいは「元旦」の範疇ということで、大目に見てあげて欲しいです。

また、たとえ午後になだれ込んでしまっても、それこそ1月2日以降になってしまっても、せっかくめでたいお正月ですから、配達の遅れも「待つ楽しみ」が増えたと考えて、のんびり笑ってお過ごし頂ければ、そのうち福が来ることでしょう。

※参考文献:
矢部惠子『おつきあいの基本がわかる 手紙の書き方と贈り物のマナー』マイナビ出版、2018年10月

 

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