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なかなかの「意識高い系」だった?戦国時代の武士はどんな日常生活を送っていたのか

なかなかの「意識高い系」だった?戦国時代の武士はどんな日常生活を送っていたのか:2ページ目

領地経営に自己啓発……午前中が勝負な武士ライフ

そして食事&会議が終わった9:00ごろから、めいめいの仕事にとりかかりますが、主君から受けている任務があればそれを遂行し、ない者は基本的に自分の裁量で過ごすことになります。

領地のある者は領内を視察して領民たちの声を聞いたり、統治上の課題やトラブルがあれば解決したり、中には自ら農作業に従事して糊口をしのいだり、と領主としての務めを果たしました。

管理する領地のない者も何か役目に与(あずか)るべく、仕事を探して有力者に働きかけたり、空き時間を活用して自己研鑽に励んだり、立身出世の糸口をつかむために必死です。

また、武士は古来「弓馬(きゅうば、ゆんば)」の嗜みを重んじたことから、趣味(娯楽や気晴らし)と実益(食料調達、体力増進、戦技錬成、地理の把握、親睦の強化やコネ作りなど)を兼ねた狩猟が好まれました。

いつどこで合戦が起こるか判らない戦国時代では、「土地勘がある(地理に明るい)」こともスキルの一つとして重視され、敵を迎え撃つ時はもちろん、こちらから攻め込んでいく時にも役立つ(作戦メンバーに抜擢されやすい)ため、しばしば遠出していたようです。

「あなた、また狩りへお出かけになるの?」

「仕方ないだろ、接待も仕事の内なんだから……」

何だか現代(ひと昔前)の接待ゴルフみたいな光景が、あちこちの家庭や野山で繰り広げられていたのかも知れませんね。

また、武士たるもの文武両道を心がけ、寸暇を惜しんで読み書きをして(読むのはもちろん、書かないと文字を忘れて恥をかいてしまうものです)歌道を学び、言葉遣いや立ち居振る舞いにも品格を備え、主君に恥をかかせないよう励むのも奉公の内です。

3ページ目 うらやましい!?14:00ごろには業務終了

 

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