国民的菓子・シュークリームは日本でどのように展開した?本場フランスとの違いなども解説
出自はフランス
本格洋菓子店からコンビニまで、どこでも売っていて簡単に食べることができる国民的洋菓子・シュークリーム。今回はそんなシュークリームが日本に入ってきた歴史を紐解いてみましょう。
もともとシュークリームの発祥地はフランスで、当地では「chou à la crème(シュー・ア・ラ・クレーム)」と呼ばれています。「chou(シュー)」はキャベツを指し、「crème(クレーム)」がクリームのことです。
つまり日本で呼ばれている「シュークリーム」は、本当はフランス語と英語の合成なんですね。
フランスでこのシュークリーム(の原型)が作られるようになったのは、イタリアのメディチ家のカトリーヌ・ド・メディシスが、フランス王家に嫁いだのがきっかけでした。彼女は自国のパティシエを連れてきており、そこから「シュー」の製法が持ち込まれたのです。
フランスではグルメ文化を推し進めていたこともあって、このシューの製法はたちまち広まり、独自の改良が加えられていきました。
このシュー生地のことは「パータ・シュー」と呼ばれます。これに穴を開けてクリームを流し込んだお菓子が、日本のシュークリームのご先祖様となりました。
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