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主+水でなぜ「主水(もんど)」と読むの?天皇陛下の飲料水を管理する役職に由来するその語源
主に水と書いて主水(もんど)……いったいどこをどうすればそんな読みになるのか、疑問に思ったのは筆者だけではないはずです。
テレビドラマ「必殺仕事人」の主人公・中村主水をはじめ、時代劇などでちょくちょく登場するこの主水には、どういう意味があるのでしょうか。
今回はそんな主水の語源を紹介したいと思います。
主上=天皇陛下のお水をくみとった「もいとり」⇒「もんど」
主水とは人間の名前ではなく、朝廷に仕える者の官職およびその部署(主水司)が由来です。
主水司(もいとりのつかさ/しゅすいし)とは主上(おかみ、天皇陛下)へ奉る飲料水などの調達を担当します。
水(もい)を椀(もい)にくみとる「もいとり」の職務に対して、官職に対する敬称「殿(おとど)」をつけた「もいとりのおとど」。
それがつづまって「もんど」になったそうですが、そもそも「もいとり」だけで縮まって「もんど」になったとも考えられます。
水を「もい」と呼ぶのは椀(もい)に盛るものであるからという説や、水を盛るから椀を「もい」と呼ぶようになったなど、卵と鶏(どちらが先か)状態です。
主水司は他にも雪や氷を保存する氷室(ひむろ)の管理や、お粥の調理も担当したと言います。
現代では「カレーは飲み物」という発言がありますが、当時はお粥も飲み物扱いだったのかも知れませんね。
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