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葛飾北斎による「百人一首」作品約105点を展観する企画展『北斎かける百人一首』が開催

葛飾北斎による「百人一首」作品約105点を展観する企画展『北斎かける百人一首』が開催

東京・墨田区にある「すみだ北斎美術館」で、企画展『北斎かける百人一首』が開催されます。

『百人一首』は、江戸時代中期頃までに一般教養として広く浸透し、次第に狂歌や見立ての形でも流通するようになったことで、より存在感を増していきます。

そのような中、誰もが知る『百人一首』の歌を絵にして内容を解説する趣旨により、北斎最後の大判錦絵シリーズ「百人一首乳母かゑとき(ひゃくにんいっしゅうばがえとき)」は企画され、27図が出版されました。

北斎は歌や歌人の一般的な伝承やイメージに独自の発想を盛り込み、北斎ならではの世界観を表現しています。

本展では「百人一首乳母かゑとき」シリーズから当館が所蔵する23図を展示するほか、江戸時代の『百人一首』事情なども紹介しながら、『百人一首』に関する作品約105点を幅広く展観。『百人一首』と北斎の力が掛け合わされた作品を中心に展示されます。

主な展示作品は、葛飾北斎「百人一首うばがゑとき 僧正遍照」、「百人一首うはかゑとき 小野の小町」、「百人一首乳母か絵説 在原業平」、「百人一首宇破か縁説 貞信公」、「五歌仙 月」、「美人カルタ」、「風流源氏うたがるた」、抱亭五清「美人と花籠図」 など。いずれもすみだ北斎美術館蔵。

「百人一首乳母かゑとき」は、シリーズを前期・後期あわせて23図展示。『百人一首』は歌仙絵や狂歌のモチーフなど、様々な形で浮世絵にも登場しています。当時の『百人一首』事情を北斎や門人の浮世絵作品から紹介。

なお、『百人一首』の一覧や歌人の関係性を紹介する補助資料が配布されます。『百人一首』と展示作品を照らし合わせながら鑑賞してみてはいかがでしょうか。

企画展『北斎かける百人一首』は、2022年12月15日(木)~2023年2月26日(日)の期間、すみだ北斎美術館で開催されます。

北斎かける百人一首

■会期
2022年12月15日(木)~2023年2月26日(日) ※前期・後期で一部展示替えあり。
前期:2022年12月15日(木)~2023年1月22日(日)
後期:2023年1月24日(火)~2月26日(日)

■開館時間
9時30分~17時30分(入館は17時まで)

■休館日
毎週月曜日、年末年始(12月29日~1月1日)
※開館:1月2日(月・休)、1月3日(火)、1月9日(月・祝)
 休館:1月4日(水)、1月10日(火)

 
 

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