この顔に見覚えあり…矢柴俊博が演じる鼓と蹴鞠の名人・平知康の意外な一面【鎌倉殿の13人】:2ページ目
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やがて鎌倉から上洛してきた源範頼(演:迫田孝也)・源義経(演:菅田将暉)が義仲を討伐すると、元暦2年(1185年)に検非違使に復帰。やがて義経が検非違使になると、後任への引継ぎとして義経に接近、親密になっていきました。
しかし義経が鎌倉に対して謀叛を起こし、都落ちすると知康も連帯責任で再び検非違使をクビに。
義経と親しかったのは確かだけど、決して自分は謀叛に加担などしていない……と弁解するため知康は元暦3年(1186年)に鎌倉へ下向。すると頼家の蹴鞠指南役として留め置かれ、そのまま取り立てられたのでした。
終わりに
……というわけで知康はあの場にいたのですが、蹴鞠の才能を見せた北条時連(演:瀬戸康史)との間に、ちょっと?したやりとりなどが『吾妻鏡』に伝わっています。
そんな理不尽な!しょうもない理由で改名させられた鎌倉幕府の御家人・北条時連のエピソード
皆さんが生まれた時、その幸せな人生を願って素敵な名前をつけてもらったことと思います。その思いは古今東西変わりませんが、昔の人は人生の節目ごとに名前を変える「改名」がしばしばありました。…
やがて建仁3年(1203年)に頼家が鎌倉を追放されるとお役御免となって京都へ帰り、そのまま歴史の表舞台から姿を消すのでした。
それにしても、鼓に蹴鞠と公家っぽいイメージが強い知康ですが、元々は武士だったのですね。ちょっと意外です。
果たしてNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では平知康がどのように描き切られるのか、これからも注目していこうと思います。
※参考文献:
- 『NHK大河ドラマ・ガイド 鎌倉殿の13人 後編』NHK出版、2022年6月
- 『NHK2022年大河ドラマ 鎌倉殿の13人 続・完全読本』産経新聞出版、2022年5月
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