問題です。チャック、アベック、ズボン…外来語?日本語? 気になる身の回りの言葉の語源を調査:2ページ目
アベックって日本語?
現在は死語となっていますが、かつて1960年代頃まで日本で使われていた言葉で、登場したのは1920年代だそう。
要するにカップルと同じ意味なのですが、これはフランス語の(~と一緒に)という言葉が由来となっており、日本では主に恋人や一組の男女のことを指しますので、和製外来語です。
でも日本のプロ野球ではまだ「アベックホームラン」などと形容しますね。
なぜ刑事を「デカ」という?
これも外来語由来かな?と思ったらそうではありませんでした。
明治時代の刑事が着ていた「角袖」(かくそで)という和服の、「角袖」(かくそで)の最初と最後の2文字(カデ)を更にひっくり返して「デカ」という言葉ができたそうです。しかし、どこからどのように広がったのか、はっきりしたことは分かっていません。
種からもじってお笑いの「ねた」、「しろうと(素人)」をもじって「とうしろう」というように、日本人は逆さ語を隠語として好むので不思議ではありません。デカも隠語でしょうから、煙たがられていたのかもしれませんね。
マッポは?
以前筆者がこちらにも書きましたが、これは薩摩藩士のことです。
警官をマッポと呼ぶのは薩摩藩と関係があった!?そして近代警察の父も薩摩藩士
今ではあまり使われなくなりましたが、以前不良めいた若者言葉というか俗称で、警察官のことを「マッポ」と呼んでいた時期がありました。警察官の俗称には他にも「さつ」や「ポリ」がありますが、警察の「さ…
明治期に東京に巡査を3000人置くことになったのですが、薩摩藩士は3人に2人の割合と非常に多かったことから、民衆が警官に対して「さつまっぽう」と呼ぶようになり、これが略されていって「まっぽ」になりました。