縄文時代から続いていた天体観測!?日本のストーンヘンジ「岩屋岩陰遺跡」は縄文人たちの天文台?:2ページ目
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いずれの巨石群でも、夏至や冬至の頃には対応の光が独特の差し込み方をすることが判明していること、またここから縄文時代の遺物も多数発見されていることからこの巨石群を「縄文人たちが太陽の運行を調べ、暦を知るためにつくった天文台のようなものではなかったか」と考えている人たちも多くいます。
金山巨石群のうち、岩屋岩陰遺跡のすぐ下には、現在でも小さな祠がたっていますが、この金山巨石群の下には古くから岩屋神社、明治時代以前は、妙見神社と呼ばれていた神社もありました。「妙見」とは、北斗七星を神格化した存在を指し、天文に因んだ神様のこと。このことから、縄文以来、脈々と続いてきた太陽信仰が姿を変えて、金山巨石群を聖地とする信仰が深まっていったと考えられます。
現在、岩屋神社は、近くの祖師野八幡宮に合祀されています。
金山巨石群では現地の調査資料室によるガイドツアーが行われており、岩屋岩陰遺跡のところにある太陽カレンダーシュミレータ再現館で、太陽カレンダーの見方を学ぶこともできます。
参考
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