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究極の信仰の形。生きながら入滅し「即身成仏」になるための過酷な修行とは?

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山形県で伝説の真如海上人

実は山形県で即身仏を安置している寺が少なくありません。山形県には出羽三山という山を擁しています。日本では古来から神道に通じる山岳信仰という自然崇拝があり、それが密教(天台宗・真言宗)で行われていた山中での修行と結びつき「修験道」という新たな独自の信仰が成立しました。

即身成仏は密教の教義なので、山形に多いというわけなのです。

全国邸に有名なの即身仏は「弘法大師空海」ですが、山形県では「真如海上人」という方の霊験あらかたぶりが評判です。

真如海上人は、どんな人だったのでしょうか。山形県の朝日村の出身で、山から伐採した木をソリでおろす仕事をしていたそうです。しかし事故で人を殺してしまい、弔いのために出羽湯殿山の大日坊で行者に。

天明元年(1782年)から1000日の木食行を行い、天明3年に96歳で土中入定。
当時おそろしいほどの長寿で老齢であるにも関わらず、土中入定する前に更に体から不純物を出すため、塩と水だけを摂りながら47日間断食したといいます。

この時期は「天明の大飢饉」で、東北地方の農村部を中心に数万から数十万人が餓死したといわれた年でもあります。

それゆえ、上人の心に人々を助けなければという強い思いが芽生えたのだと思います。

山形県で代表的なる即身仏

海向寺
・忠海上人・・・入寂1755年/58歳
・圓明海上人・・・入寂1822年/55歳

南岳寺
・鉄竜海上人・・・入寂1878年/62歳

③本明寺
本明海上人・・・入寂1683年/61歳

注連寺
・鉄門海上人・・・入寂1829年/62歳

湯殿山総本寺
・真如海上人・・・入寂1783年/96歳

 

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