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「百姓は生かさず殺さず」江戸時代の農業政策を表すこの言葉の本当の意味とは?

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実際の意味は?

「百姓は生かさず殺さず」と聞くと、「農民は死ぬ一歩手前まで年貢を搾り取られていたんだ」「貧窮状態だったんだ」「江戸時代は、武士が農民を搾り取る暗黒時代だったんだ」などとイメージしてしまいますが、実際はそうではないようです。

上記の本多佐渡守正信の言葉は、本来「毎日の生活に困らない程度の財は残せるような政策に務めることが、百姓を治めるには最も良い方法である」という意味だったとか。

ですから、「ぎりぎりまで搾り取る!」のではなく、「ほどほどに」というものなのですね。

“ほどほど”は農民以外にも

今回の言葉は、江戸幕府が質素倹約をすすめる政策だったとも言えるようです。そして、この幕府の考えは農民だけではなく、むしろ武士階級においても重要視されました。

富や力がだれか一人、どこか一か所に集中するのを避け、全体としてバランスをとる、“中庸”の考え方があったと言えるかもしれません。

いかがでしたか?この記事が、みなさんが少しでも歴史に興味を持つきっかけになれば嬉しいです。

 

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