- No.145【賛否両論】大河ドラマ『どうする家康』を振り返り見えてきた3つの「どうする」まとめ
- No.144「どうする家康」最後はみんなで海老すくい…最終回放送「神の君へ」振り返り
- No.143【最終回予習】本当に色々(1616年)あったね…徳川家康の死から「神の君」となるまで【どうする家康】
「どうする家康」おんな城主瀬名、望月千代と直接対決!?第20回放送「岡崎クーデター」振り返り:5ページ目
高天神城は(武田の手に)二度落ちる
ところで劇中、生前の信玄に落とされていた高天神城。それが今回再び落とされたことに違和感を覚えた方も多いのではないでしょうか。
実は高天神城は信玄の死後、間もなく家康に再び寝返っているのです。それを怒った勝頼が攻め落としたという流れになります。
「家康の支配下」⇒「信玄を恐れて武田に降伏」⇒「信玄の死後(勝頼じゃダメだと)家康に降伏」⇒「怒った勝頼に攻め落とされる」
このことから「勝頼は信玄さえ落とせなかった高天神城を攻略した名将」という評判が生まれたのです。
厳密に言えば、信玄は高天神城を落とせなかったのではなく「攻め立てるまでもなく降伏させた」のでした。
戦わずに勝ってこそ最上。まさに信玄が愛読した『孫子』兵法そのもの。しかし、そんな予備知識がなければ視聴者は混乱してしまうでしょう。
劇中で一度高天神城が奪われているのですから、再び奪われた描写をするのであれば、一度は徳川の手に戻っていたことを説明してあげた方が親切です。
多くの視聴者は「大河ドラマがキッカケで歴史に興味を持つ」のであって、決して「歴史の予備知識を仕込んでおかねば、大河ドラマを満足に楽しめない」とは思っていないでしょうから。
バックナンバー
- No.145【賛否両論】大河ドラマ『どうする家康』を振り返り見えてきた3つの「どうする」まとめ
- No.144「どうする家康」最後はみんなで海老すくい…最終回放送「神の君へ」振り返り
- No.143【最終回予習】本当に色々(1616年)あったね…徳川家康の死から「神の君」となるまで【どうする家康】
- No.142「どうする家康」共に乱世の夢を見ようぞ!第47回放送「乱世の亡霊」振り返り
- No.141二代将軍・徳川秀忠には息子が二人、どちらが将軍に相応しいか家康が課した試験とは?