かけ方わかりますか?かつては「タダがけ」されまくっていた公衆電話の歴史に迫る:2ページ目
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硬貨の流通で公衆電話も進化!「料金前納式」に
そこで1951(昭和26)年より始まったのが、「赤電話」に代表される「委託公衆電話」でした。
公衆電話のタダ利用を防止するため、本来ならすぐにでも公衆電話を「硬貨投入方式」にしていきたかったのですが、10円硬貨の鋳造が開始されたばかりで流通量があまり多くなかった当時は、紙幣と併用できる公衆電話が欠かせない状況でした。
そこで「公衆電話番の人に側にいてもらい、お金を徴収してもらえるようにすれば良い」ということになり、委託公衆電話第1号が新橋のタバコ屋の店頭に設置されました。
この時の電話機はいわゆる一般的な「黒電話」で、お店の自家用電話のようで目立たず「公衆電話」という認識がされにくかったため、最も目立つ色の「赤電話」に切り替えられていくことになりました。
さらに10円硬貨の流通が進むと、硬貨投入方式の公衆電話「青電話」や100円硬貨も使用できる「黄電話」なども登場しました。1955(昭和30)年以降はすべての公衆電話が「料金前納式」となり、「タダ掛け」ができなくなりました。
そして1982(昭和57)年になると、テレホンカード式の公衆電話が初めて設置され、その後1994(平成6)年度末までに「赤電話」に代わる一般的な公衆電話となっていきました。
現在ある公衆電話の設置場所は「公衆電話 設置場所検索」で確認することができます。
災害や予期せぬ携帯電話の故障などに備え、一度お近くの公衆電話の場所を調べてみてはいかがでしょうか?
参考
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