日本の生理用品にも歴史あり!昔の女性は「生理の日」どうしていたの?:2ページ目
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生理用ナプキンの登場は終戦後。それまでは脱脂綿などが主流
そして明治時代になると脱脂綿が普及し、月経帯との間に挟むものが和紙から脱脂綿に変わっていきます。また現代のタンポンのように、脱脂綿を直接挿入して吸収させる方法も採用されるようになりました。
月経帯もそれまでのふんどしタイプに加え、ゴム製のもの、T字タイプのものなどが登場しました。
第二次世界大戦中は脱脂綿の使用が禁じられたため、その代わりとして「紙綿」が使われました。
そして現在最も普及している「生理用ナプキン」が日本に登場したのは、第二次世界大戦終結から16年後の1961(昭和36)年に発売された「アンネナプキン」が最初でした。
脱脂綿の5倍以上の吸収力、使用後はトイレに流すことができることなどから、「それまでにはなかった便利で衛生的な生理用品」として知られるようになります。
(画像出典:女性雑誌の生理用品広告集)
生理の日が「アンネの日」と呼ばれるようになったのは、このアンネナプキンの大ヒットからです。
1978(昭和53)年になると、高分子吸収剤を使用した生理用ナプキンが登場し、ナプキンの「薄型化」が進んでいきました。
現在ではナプキンやタンポンはコンビニなどで手軽に購入できるようになり、そのほかにも月経カップや布ナプキン、さらにはナプキンのいらないムーンパンツ(MOON PANTS)などが登場し、生理用品の選択肢は格段に広がっています。
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