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無実の罪の意味である「濡れ衣」三途の川にまつわるその語源を紹介!:2ページ目
では、渡し賃を支払っていない方はと申しますと……残念ながらこちら(此岸)に留まることは許されず、鬼に追い立てられながら自力で三途の川を渡っていただくことになります。
ちなみに、三途の川は生前の罪深さによって渡る時の深さが変わり、裾をはしょれば歩いて渡れる程度の深さから、濁流にもみくちゃにされるほどの深さまで、実に色々だそうです。
どうか、お疲れの出ませんように。
奪衣婆と懸衣翁
……さて、三途の川は無事に渡れましたか?
冥途の遠路、誠にお疲れ様です。
さっそくですが、ここで「奪衣婆(だつえば)」のご登場です。
この婆さま、三途の川を渡って来た皆さんの着ている一張羅……要は死に装束を引っぺぐ(奪う)のがお仕事。
だから「奪衣婆」であって、決して「脱衣婆」ではありません(たまに間違える方がいらっしゃいますので、念のため)。
これより先は褌(ふんどし)一丁、女性の方はお襦袢(じゅばん。肌着)での道中と相成ります。
3ページ目 衣の重さこそ罪の重さ。閻魔様が下す刑罰に影響が…
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