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2019年大河ドラマ「いだてん」の語源は、めちゃくちゃ足が速い仏教の神様「韋駄天」から:2ページ目
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なんで大河ドラマのタイトルに?
そろそろ結論に移らせていただきますが、韋駄天は「足が速い」のです。
かつて仏舎利(ぶっしゃり。お釈迦様のお骨)を盗んで逃げた夜叉を追い駆けて仏舎利を取り戻したり、お釈迦様に奉げる食べ物を求めて東西に駆けずり回ったり(※これが「御馳走」の語源とも)などのエピソードから、韋駄天は「俊足の代名詞」とされました。
それで陸上選手(ランナー)をメインに取り上げるであろう大河ドラマのタイトルに選ばれたものと考えられます。
おわりに
来年の大河ドラマが「東京オリンピック」だと聞いた時、最初は少し面喰いましたが、前回の東京オリンピック(第18回オリンピック競技大会)が開催されたのは昭和三十九1964年のこと。
早いもので半世紀以上の歳月が流れており、これもまた積み重ねられてきた「歴史」には違いありません。
かつて東京オリンピックに出場したアスリートたちが韋駄天を信仰していたかはわかりませんが、今度の東京オリンピックにおいても、韋駄天の御加護をもって全力で闘えますよう願っています。
大河ドラマも、ヒットするといいですね。
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