霊峰・富士山の黒歴史!?実は富士山は日本で一番…ではなかった説!
今年の富士山はコンビニの上の富士山や、入山規制などのニュースで連日話題になりましたね。
さて、そんな霊峰富士に、黒歴史ともいえる神話があるのをご存知ですか?
俗に「富士山と八ヶ岳の背比べ」と呼ばれる話です。
その昔話をご紹介します。
富士山は日本で一番…じゃなかった!
大昔、日本は見わたすかぎりの大平原でした。そのなかで、ひときわ高くそぴえている山が富士山と八ヶ岳です。
互いに向かい合っているうちに、富士山の女神の浅間様と、八ヶ岳の男神の権現様が「いったいどちらが背が高いか」と言い争いを始めます。
互いに自分の方が高いといって譲らず、永い間諍いは終わりませんでした。
そこで、二つの神さまは、木曽の御嶽山の阿弥陀如来に判定をお願いします。阿弥陀如来は、二つの山頂に長い樋(とい)を渡し、水を流せばわかるといいました。
言わずもがな、水は高い方から低い方へ流れるので、水が流れていく方が負けというわけ。
さて判定の日、阿弥陀如来様がさっそく水を流してみると、水は冨士山のほうへと流れていきました。このときは富士山が一番じゃなかったのですね!
これで一件落着…と八ヶ岳が得意になっていたところ、なんと!!
悔しさのあまり、富士山が八ヶ岳の頭を蹴っ飛ばしてしまいます。
その衝撃で八ヶ岳の頭は八つに割れて富士山より低くなり、富士山は晴れて日本一高い山となリました。
ちなみに富士山の浅間神社の祭神は「木花開耶姫(このはなのさくやひめ)」。夫の邇邇芸命(ににぎのみこと)に浮気を疑われて、炎の中で子供を産んだ気の強い女神です。
今回も私が負けるわけがないじゃない、と怒りのあまり噴火してしまったのでしょうか。いきなり男の神を蹴っ飛ばして頭を割ってしまうとは…ルチャリブレ並みのアクロバティックさです(プロレス用語ですみません)。
さて、話はこれで終わりません……。