酒に飲まれた男の末路…酒に酔って上皇にとんでもない愚行を働き処刑された武将・土岐頼遠。その愚行とは?
みなさんは、お酒に酔って失敗してしまった経験はありますか?自分が恥をかくだけならまだしも、他の人に迷惑をかけてしまうのはあまり良くないですよね。
いつの時代も、お酒に失敗はつきもの。室町時代のはじめ、才能がありながらもお酒に酔ってとんでもない失態をおかしてしまった人物がいました。
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酒は呑んでも呑まれるな……昔からよく言われるこのセリフ。わかっちゃいるけどやめられない……そんな方もいるのではないでしょうか。♪チョイト一杯のつもりで呑んでいつの間にやらハシゴ酒気がつきゃ…
土岐頼遠ってどんな人?
今回ご紹介する人物は、土岐頼遠(とき・よりとお)です。鎌倉時代末期から南北朝時代を生きた武将・守護大名です。
もともとは父と鎌倉幕府の北条得宗家および六波羅探題に仕えていました。しかし、後醍醐天皇に呼応して反鎌倉幕府側となります。その後は足利尊氏に仕えます。
1339年(暦応2年)に父の死を受けて、家督を継ぎ、美濃国守護2代目となります。
婆裟羅大名の代表例!
土岐頼遠は、婆裟羅大名(ばさらだいみょう)の代表例ともいえます。婆裟羅大名とは、権力などを気にせず自由奔放に振る舞った大名たちのことを指します。行いだけでなく、服装が派手・華やかだったことも彼らの特徴です。
土岐頼遠は次にご紹介するような事件を起こしたこともあり、まさに婆裟羅大名の代表格として数えられています。
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