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大河ドラマ「どうする家康」史実をもとにライター角田晶生が振り返る 「どうする家康」夢破れて瀬名が逝く。第25回放送「はるかに遠い夢」振り返り

「どうする家康」夢破れて瀬名が逝く。第25回放送「はるかに遠い夢」振り返り:5ページ目

覚えてますか?瀬名と命運を共にした“たね”

ここでいきなり、話は第6回放送「続・瀬名奪還作戦」に戻ります。

皆さま、瀬名に仕えていた”たね(演:豊嶋花)”という女性はご記憶でしょうか。

公式サイトの人物紹介で「瀬名と命運を共にする少女」なんて言うから、きっと今回出るだろうと思っていたら宣伝倒れでした。

この”たね”にはモデルが実在しており、仁木助左衛門(にき すけざゑもん)の妻と言われています。

女子

仁木助左衛門某が妻となり、助左衛門死するの後三河国賀茂郡の内にをいて采地をたまひ、天正七年八月二十九日築山御方生害のときこれに殉ひたてまつるとて、入水して死す。

※『寛政重脩諸家譜 第五輯』巻第九百三十一「藤原氏 支流 伊奈」より

【意訳】伊奈忠基(いな ただもと)の娘で、実名は不詳。

仁木助左衛門(にき すけざゑもん。諱は不明)に嫁ぐも先立たれ、三河国賀茂郡に所領を賜る。

天正7年(1579年)8月29日に瀬名(築山殿)が処刑されると、彼女に殉(したが)い奉るため、入水自殺を遂げた。

……瀬名が斬られた後を追うため、佐鳴湖に身を投げた彼女の忠義は、今も人々に愛されています。

できれば、大河ツアーズでも彼女の存在に言及して欲しかったですね。

6ページ目 その他ツッコミこまごま

 

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