西洋を圧倒!江戸時代に日本が世界屈指の「識字率」を誇っていた理由とは?:2ページ目
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江戸で識字率が高かった理由は?
寺子屋があったことや就学率が高かったことに加え、江戸で識字率が高かったことにはさまざまな理由があるようです。
江戸時代、全国に自然発生的に広まった「寺子屋」ではどんな勉強をしていたのか?
江戸時代の日本は知識層に限らず、一般庶民の識字率もかなり高い時代でした。江戸幕府によって天下が安定し、太平の世が続くと経済が発展し、あらゆる階層の人たちに読み書きや計算の基本能力が求められるようになっ…
例えば、たくさんあった貸本屋。子どもから大人まで借りて熱心に読んでいたそうです。
貸本屋は、図書・雑誌などを期限を決めて有料で貸し出す職業です。江戸寛永年間に仮名草子などの書物の出版とともに発達。江戸中期ごろには、浄瑠璃本などの娯楽本の流行により、全国に広まりました。
さらに、新聞の元祖ともいわれる「かわらばん」の影響も大きく、庶民も含めた人々の「読みたい!」という熱量は大きかったのではないでしょうか。
この、江戸時代の識字率に驚いたのは、現代に生きる私たちだけではありません。江戸時代末期に訪れたロシア正教の宣教師のニコライは、教育が行き届いていることなどに驚いたことを手記に残しています。
いかがでしたか?この記事が、みなさんが少しでも歴史の面白さに興味を持つきっかけになれば嬉しいです。
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