
大河『べらぼう』着実に成長する蔦重、俄かに起こる神隠し…3月23日放送の解説&堪能レビュー!:5ページ目
着実に成長していく蔦重
「引いた目で見る」
須原屋市兵衛(里見浩太朗)の教えを着実に血肉としている蔦重。ままならない状況でも落ち着きを見せながら、虎視眈々と好機を狙って逃さない姿勢は、実に見事だったと思います。
また喜三二先生の話が反故になってしまっても、恨むどころか気遣う態度も立派でした。
この成長していく蔦重を観て、筆者の20代がいかにロクでもなかったか、私事ながら勝手に恥じ入る次第です。
いや遅すぎることはない、これからも蔦重に負けないように精進していこう。そんな前向きな気分にさせてくれる蔦重の背中に、今週も感じ入るばかりでした。
第13回放送「お江戸揺るがす座頭金」
鱗形屋(片岡愛之助)が再び偽板の罪で捕まった知らせを受ける蔦重(横浜流星)。一方、江戸城では意次(渡辺謙)が平蔵(中村隼人)に座頭金の実情を探るよう命じる…。
※NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」公式サイトより。
吉原遊郭の盛り上がりをよそに、鳥山検校(市原隼人)に身請けされて静かに暮らしていた瀬以(小芝風花)。傍らで三味線を嗜む鳥山検校が毎回のごとく不穏ですね。
鱗形屋孫兵衛の没落、そして座頭金にも捜査の大鉈が振るわれると……瀬以たちの身が心配でなりません。
次週も楽しみに見守りましょう!