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日本の地名や苗字に漢字2文字が多い理由。奈良時代の朝廷からの命令がきっかけ:2ページ目
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この風土記の編纂により、3文字以上で表記されていた「波伯吉国」や「吉備道中国」などの国名は「伯耆国(ほうきのくに)」、「備中国」にそれぞれ改められ、逆に「粟国」や「木国」といった1文字表記だったものは、「阿波国」「紀伊国」などに改められたのでした。
こうした2文字化の動きは全国的に徹底して行われたようで、10世紀初頭に成立した『和名類聚抄』という史料では、すでに全ての国名が漢字2文字で揃えられており、 〝国”の下に当たる単位〝郡”についても、薩摩国の鹿児島郡1つを除いて2文字表記となっています。
その結果、現在使われている県名も慣例的に2文字で表記されるものが多くなったのです。また、苗字は地名から取られることが多かったため、結果的に苗字に2文字のものが多くなったのでした。
参考
- 池田光則 『歴史と文化を知る 日本地名ルーツ辞典』(1992 イスタナ書店)
- 浅井 建爾『地理と地図が大好きな人のための日本の地名雑学事典』(2005 日本実業出版社)
- 倭名類聚鈔 20巻
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