手洗いをしっかりしよう!Japaaan

NHK大河ドラマ「いだてん 東京オリムピック噺」振り返り 赤い隈取りのような歌舞伎ネタ演出は史実を踏襲!「いだてん」振り返りと次回のポイント

赤い隈取りのような歌舞伎ネタ演出は史実を踏襲!「いだてん」振り返りと次回のポイント:2ページ目

第2話は金栗の少年期を描く

次回、ようやく金栗四三のストーリーが始まります。病弱だった金栗がどうやってあれだけの距離を走るようになったのか、また幼馴染の春野スヤ(のちの妻)との関係も描かれます。

ところで、史実では春野スヤは幼馴染ではなく、ふたりはお見合いによって結婚したようです。ドラマでもおおよその展開は史実通りに進むと思われるのですが、実際春野スヤは名家の池部家に嫁ぐも病弱だった夫を亡くしてしまい、池部家の遠縁にあった金栗が養子となって再婚、という流れだったようです。

よって実際は結婚話が持ち上がるまで会ったこともなかったのではないかと思われるのですが、ドラマではふたりの関係がどのように描かれるのかが見どころですね。

嘉納治五郎が校長を務める東京高等師範学校へ

金栗は東京高等師範学校への進学を決意します。これが嘉納治五郎との出会いにつながるわけです。

ちょっとこぼれ話として触れておきたいのですが、この東京高等師範学校、初代校長は山川浩(やまかわひろし)という人です。この名前を見て覚えがある方も多いのではないでしょうか?大河ドラマ「八重の桜」の主人公の兄です。西島秀俊が演じていました。

もちろん、「いだてん」にはまったく登場もしない人物なのですが、八重の桜の主人公を演じた綾瀬はるかもキャストにいることもあって、ちょっとしたつながりを見つけるとおもしろいですよね。

よく近現代を舞台に描かれる朝ドラなんかは、「この時期あのドラマでは○○があったころで~」なんて思ったりしますが、(「まんぷく」でも過去作登場人物の名前が登場したりしました)大河ドラマでも注意深く観ていると、ちょっとしたつながりが見えてくるかもしれませんね。

たとえば三島弥彦(演:生田斗真)の父・三島通庸は薩摩藩士でした。ストーリー展開上は前作「西郷どん」と一切つながりがないわけですが、作品は違っても時代は続いているんだなあと感じられるポイントです。

 
 

RELATED 関連する記事