【豊臣兄弟!】「刀狩り令」はどこまで史実?町人を庇う秀長は脚色?秀吉が恐れた一揆と真の狙い
『豊臣兄弟!』43回「殿下の刀狩り」では、豊臣秀吉(池松壮亮)が、佐々成政(白洲迅)に切腹を命じます。領国肥後に起きた一揆の鎮圧に失敗したことを咎められたのです。
そして秀吉は、同じことが二度と起きないよう、天下の百姓からすべての武器を取り上げるという「刀狩り」を行います。
秀吉の二大政策とされる「太閤検地」「刀狩り令」について、史実とドラマの展開を絡めながら2回に分けてひも解く本稿。
[後編]では、秀吉が発した「刀狩り令」について考察しましょう。
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太閤検地と並ぶ秀吉の二大政策である刀狩り
「刀狩り」は、太閤検地と並んで豊臣秀吉が行った二大政策の一つとして知られています。
1588年(天正16年)に発布された「刀狩り令」は、農民が刀・槍・弓・鉄砲などの武器を持つことを禁じた法令です。
その主な狙いは、『豊臣兄弟!』で秀吉が述べたように、一揆を防ぐことでした。それにより、農民を田畑の耕作に専念させることにあったのです。
しかし実際には、刀狩り令が出されたからといって、全国の農民からすべての武器が取り上げられたわけではありません。
法令では幅広い武器が徴収の対象とされましたが、実際にどの程度の武器が没収されたのかは、地域によっても異なっていたと考えられます。
また、全国でどのくらいの武器が集められたのかについても、それを裏付けるような史料が少なく、確かな全体数は明らかになっていません。



