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さくらももこの原画や手書き原稿、愛用品など約300点を展示する展覧会「さくらももこ展」が開催

さくらももこの原画や手書き原稿、愛用品など約300点を展示する展覧会「さくらももこ展」が開催

静岡県静岡市の静岡市美術館にて、国民的漫画『ちびまる子ちゃん』の作者である、さくらももこさんの全仕事にせまる展覧会「さくらももこ展」が開催されます。

さくらももこさんが生まれてから上京するまでの21年間を過ごした静岡県で開催される本展では、『ちびまる子ちゃん』や『COJI-COJI』、1984年のまんが家デビュー作『教えてやるんだありがたく思え!』などの原画のほか、ベストセラーのエッセイ『もものかんづめ』の手書き原稿、初展示となる関連原画や愛用品など約300 点が紹介されます。

巧みな言葉遣いで綴られるエッセイや、読み手を混乱のるつぼに突き落とすようなナンセンスまんが。みんなを楽しませたり、面白がらせることが大好きだったさくらももこさんの思いが引き継がれた作品は、私たちに笑顔を届けてくれます。

展示構成はこちら。

序章 「さくらももこができるまで」
「さくらももこ」ができる前、まんが家デビューまでの時間を、少女時代の私物や当時の情景を描いたイラストと共に辿っていきます。

1章 「ももことちびまる子ちゃん」
さくらももこの代表作『ちびまる子ちゃん』。1986年に少女まんが誌「りぼん」で連載を開始以来、コミックスはもちろん、テレビアニメや映画化、全国新聞11紙での4コマ連載など、その世界は大きく広がり、社会現象ともいわれる国民的まんがへと成長しました。
ぐうたらでお調子者だけど心優しいまる子が、家族やクラスメートなどゆかいな仲間と過ごす懐かしい昭和の日常が、独特のユーモアで描かれた本作を中心に紹介します。

2章 「ももこのエッセイ」
文章を書くことは何故か苦にならず、高校3年の時に書いた作文が「現代の清少納言」と称されたことからエッセイまんがを描くことを思いついたという、さくらももこ。その才能は1991年発刊の『もものかんづめ』で開花します。巧みなことば使いで綴られるエッセイは、どれも爆笑必至。数々のヒット作を生み出した軌跡を振り返ります。

3章 「ももこのまいにち」
1994年に男児を出産。変わらず仕事に追われつつも、子どもと過ごす時間を大切にしたいという思いを抱えていた日々が、絵本や絵日記など新しい創作へと繋がっていきます。
多忙を極める一方で、季節のうつろいや小さな日常をこよなく愛したさくらももこ。息子のこと、清水のこと、民芸のこと…本章ではさくらももこが大切にした日常を探ります。

4章 「ももこのナンセンス・ワールド」
さくらももこが「ナンセンス」に本気で取り組み、その才能をあますことなく発揮した異色の作品『神のちから』と『神のちからっ子新聞』は、読み手を混乱のるつぼに突き落とすような、あやしい魔力を放っています。
さくらももこの発想の原点ともいわれる本作品は、『ちびまる子ちゃん』や『コジコジ』の根底に流れる、どこか冷めた世界観を知る上で、ひとつの鍵になるかもしれません。

5章 「ももことコジコジ」
ふとした落書きから誕生した、正体不明の宇宙の子、コジコジ。ふしぎな姿をした、赤ちゃんのようにかわいいコジコジとの出会いに、さくらももこは心をおどらせました。
コジコジが発する濁りのないことばの数々は、時代を超えていま、私たちの心を照らします。

終章 「アトリエより」
仕事でもプライベートでも、みんなを楽しませたり、面白がらせることが大好きだったさくらももこ。その思いは作品に引き継がれ、これからもずっとずっと、私たちに笑顔を届けてくれます。まる子とコジコジの冒険を描いた『まるコジ』の名場面と、ひとつひとつ丁寧に描かれた小さなイラストたちが展示を締めくくります。

様々な関連企画やフォトスポットもあり、子どもから大人まで楽しめる展覧会になりそうです。

「さくらももこ展」は6月17日(土)~8月23日(水)の期間、静岡市美術館で開催されます。

 

©さくらももこ ©さくらプロダクション

 

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