時代によって異なる「侍(さむらい)」の定義…その立ち位置の変遷をたどる:2ページ目
2ページ目: 1 2
戦国時代から「侍」の終焉まで
これが戦国時代になると少し変化が出てきます。この頃から、侍は戦場で戦う武士全般を指すようになりました。
つまり、侍を名乗るのに身分が関係なくなるのです。
江戸幕府になるとまた変化し、侍を名乗るにはある程度の石高や家の格式などが必要になります。侍と呼ばれたのは旗本以上の武士に限られていました。
しかし兵農分離が進むにつれて、刀を持つ武士は総じて侍と呼ばれるようになっていきます。
そして明治時代、1876年に発布された廃刀令によって一般人は刀を持つことができなくなり、1877年の西南戦争を境に、「侍」という身分は日本から消えていったのです。
参考資料
ページ: 1 2