忠義一筋!人質時代から天下人まで、ずっと徳川家康を支え続けた天野康景・後編【どうする家康】:4ページ目
終わりに
以上、天野康景の生涯をごく駆け足でたどってきました。嫡男の天野康宗(やすむね)は寛永5年(1628年)に赦されて旗本となり、その家名を後世へ受け継いでいきます。
【天野氏略系図】
遠景-政景-景経-遠時-経顕-経政-景隆(近江守)-秀政-景政-景顕-景保-景秀-定景-遠直(とおなや)-景行-遠房-景隆(甚右衛門)-康景-康宗-康隆-康命(やすよし)-康能(やすよし)-康建(やすたて)-康房-康哉(やすちか)……
※『寛政重脩諸家譜』巻第八百七十七「藤原氏 爲憲流 天野」より
ここまで家康の身近に寄り添い続けた忠臣ですから、令和5年(2023年)NHK大河ドラマ「どうする家康」にもきっと登場するでしょう。
史実の名場面を再現してくれるのか、それとも見事にアレンジしてくれるのか……今から楽しみに注目したいところです。
【完】
※参考文献:
- 煎本増夫『戦国時代の徳川氏』新人物往来社、1998年10月
- 煎本増夫 編『徳川家康家臣団の事典』東京堂出版、2015年1月
- 『寛政重脩諸家譜 第五輯』国民図書、1923年1月
- 新井白石『新編藩翰譜 第5巻』人物往来社、1968年1月