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高杉晋作や樋口一葉、沖田総司など数多くの歴史上の人物を苦しめた感染症「労咳(ろうがい)」

高杉晋作や樋口一葉、沖田総司など数多くの歴史上の人物を苦しめた感染症「労咳(ろうがい)」

労咳に苦しめられた有名人

労咳に苦しめられた歴史上の人物の数は多く、高杉晋作や樋口一葉、中原中也、正岡子規、森鷗外などが肺結核で亡くなっています。

また、新選組の中心メンバーであり、現代でも人気の高い沖田総司(おきたそうじ)も労咳の脅威に襲われました。

ちなみに、1864年に起きた池田屋事件では、戦っている途中に喀血するというシーンが有名だと思いますが、これは実際のところは労咳の症状がひどくなったのではなく、熱中症のようなものだったのではないかと言われています。

労咳と文学

国民病とも呼ばれ、死病としても恐れられた労咳は、文学にもたびたび登場します。

明治31(1898)年に『国民新聞』に連載され、のちに出版された『不如帰』や、堀辰雄の『風立ちぬ』、さらには正岡子規の随筆である『病牀六尺』などです。

いかがでしたか?古くは労咳と呼ばれた肺結核ですが、現在でも、この病気が消えたわけではありません。

この記事が、みなさんが少しでも歴史に興味を持つきっかけになれば嬉しいです。

 

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