猫ブームは江戸時代にも!暮らしの中にいたカワイイ・怖い・縁起がいい…様々な猫たち【前編】
ここ数年来続いている猫ブーム。実は、江戸時代に猫人気が爆発的に広がったのはご存じでしょうか。江戸の人々は猫をペットとしてかわいがるのはもちろんのこと、浮世絵・版画・書籍に描かれた猫をこよなく愛していたようです。
愛らしいペットとしての猫・ちょっと怖い妖怪になった猫・福を招いてくれるありがたい猫など、さまざまな表情を持つ猫達は庶民の暮らしの中に息づいていました。
そんな、猫ブームの歴史やどのような猫がいたのかなどを紐解いてみましょう。
江戸時代に爆発的な猫ブームが
一説によると、猫は奈良時代頃に経典などをネズミの被害から守るため中国から輸入されたそうです。そして、平安時代には貴族や文化人に愛され、「枕草子」「源氏物語」などにも愛玩動物として登場していました。
さらに、江戸時代に入ると、猫文化は爆発的な広がりをみせました。
その理由としては……
1)都市化が進む中でネズミを駆除する必要が増え、庶民の間で猫を飼うことが当たり前のようになった
2)有名な人気絵師達が猫をモチーフとして作品に取り上げた
などが挙げられます。
また、当時産業として盛んだった農業や養蚕業を営む人々にとっては、猫は商売の天敵であるネズミを駆除してくれる大切な存在でした。
そして、お守り・縁起物として愛されるようになり、絵画や招き猫の置物なども登場。庶民の間に広がっていったのです。
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