江戸時代はまさにデリバリーの先駆け!当時の「出前」はどんな商品がどのように売られていたのか?:2ページ目
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出前で活躍した職業
出前が登場し、活躍した職業があります。それは、棒手振り(ぼてふり)です。
桶を天秤で担ぎながら、人々が住む地域に売り歩いていました。彼らは、早朝から人々の朝ごはんに必要な食べものなどを売っていたのです。
出前では何が運ばれていたのか?
上述のとおり、棒手振りは早朝からやってきます。納豆としじみは朝の定番でした。ちなみに、しじみについては、専門の「しじみ売り」もいたといわれています。
また、当時納豆というと2種類(粒納豆、叩き納豆)あり、叩き納豆については、現代のような食べ方ではなく、お味噌汁に入れて食べていました。野菜やお豆腐などの具も入れ、「納豆汁」として食べていたとか。
また、冷蔵庫がない時代ですから、新鮮なお魚やお野菜も出前で運ばれました。
そのほか、少し変わったものだと、「金魚」も売られていました。夏になると、たらいのなかに水を入れて金魚を売っていました。「金魚売」たちは、独特の高い声を出して売り歩いていたとか。また、きれいな水を売る「水売り」もいました。
いかがでしたか?この記事が、みなさんが少しでも日本文化や歴史の面白さに興味を持つきっかけになれば嬉しいです。
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