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大河ドラマ「どうする家康」史実をもとにライター角田晶生が振り返る 「どうする家康」鳥居元忠の最期、実際はどうだった? 第42回放送「天下分け目」振り返り

「どうする家康」鳥居元忠の最期、実際はどうだった? 第42回放送「天下分け目」振り返り:7ページ目

第43回放送「関ヶ原の戦い」

「三成を倒し、我らが天下を獲る!」

えぇっ、家康さんあなたそれを言ってしまうんですか?

そこは狸ぶりを発揮して、あくまでも「豊臣家のために」三成を討つ芝居をしなくちゃ台無しです。

前から薄々気になっていたのですが、豊臣恩顧の加藤清正や福島正則・黒田長政らが徳川に味方するのは、ただ三成憎しだけではありません。

「すべては豊臣家の天下を守るために」

まぁもちろん、中には「勝ち馬に乗れりゃいいのさ」と思っていた者もいるでしょう。

しかし清正や正則は、子供の頃から秀吉に可愛がられ、遺児・秀頼に対しても不動の忠誠を持っていたはずです。

小山評定の場であんなことを言い放ったら、文字通り謀叛人。三成を討つ大義名分を喪うどころか、その場で殺されかねません。

確かに、来週末の関ヶ原では家康が勝つでしょう。そして豊臣も滅ぼして天下を獲るでしょう。

でも、それを前提にした発言はいただけません。

(そもそも三成を倒しただけで天下は獲れませんし……)

ともあれ来週は本作一番?の見せ場が予想されます。心して見届けたいですね!

※参考文献:

  • 黒田基樹『「豊臣大名」真田一族 真説 関ヶ原合戦への道』洋泉社、2016年3月
  • 柴辻俊六『真田昌幸』吉川弘文館、1996年7月
  • 新井白石ほか『藩翰譜 第7上ー第8上』国立国会図書館デジタルコレクション
  • 『寛政重脩諸家譜 第4輯』国立国会図書館デジタルコレクション
 

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