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第43回放送「関ヶ原の戦い」
「三成を倒し、我らが天下を獲る!」
えぇっ、家康さんあなたそれを言ってしまうんですか?
そこは狸ぶりを発揮して、あくまでも「豊臣家のために」三成を討つ芝居をしなくちゃ台無しです。
前から薄々気になっていたのですが、豊臣恩顧の加藤清正や福島正則・黒田長政らが徳川に味方するのは、ただ三成憎しだけではありません。
「すべては豊臣家の天下を守るために」
まぁもちろん、中には「勝ち馬に乗れりゃいいのさ」と思っていた者もいるでしょう。
しかし清正や正則は、子供の頃から秀吉に可愛がられ、遺児・秀頼に対しても不動の忠誠を持っていたはずです。
小山評定の場であんなことを言い放ったら、文字通り謀叛人。三成を討つ大義名分を喪うどころか、その場で殺されかねません。
確かに、来週末の関ヶ原では家康が勝つでしょう。そして豊臣も滅ぼして天下を獲るでしょう。
でも、それを前提にした発言はいただけません。
(そもそも三成を倒しただけで天下は獲れませんし……)
ともあれ来週は本作一番?の見せ場が予想されます。心して見届けたいですね!
※参考文献:
- 黒田基樹『「豊臣大名」真田一族 真説 関ヶ原合戦への道』洋泉社、2016年3月
- 柴辻俊六『真田昌幸』吉川弘文館、1996年7月
- 新井白石ほか『藩翰譜 第7上ー第8上』国立国会図書館デジタルコレクション
- 『寛政重脩諸家譜 第4輯』国立国会図書館デジタルコレクション
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