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大河ドラマ「どうする家康」史実をもとにライター角田晶生が振り返る 「どうする家康」今までずっと、ありがとう!そして新天地へ…第37回放送「さらば三河家臣団」振り返り

「どうする家康」今までずっと、ありがとう!そして新天地へ…第37回放送「さらば三河家臣団」振り返り:3ページ目

阿茶局について

いきなり登場した側室・阿茶局(松本若菜)。先週に於愛(広瀬アリス)が退場したかと思ったら、彼女を悼む間もなくやってきた彼女。

と言っても、実は天正7年(1579年)時点から家康の側室になっていました。妻的存在が一場面に二人以上いてはいけないルールでもあるのでしょうか?

恐らく築山殿(瀬名)の嫉妬が怖かったから、死後やって来たのかも知れません。それから数年間、徳川家中のどこにいたのでしょうか……。

元は武田家臣・飯田直政の娘で、一度は神尾忠重に嫁いで二人の息子(神尾守世、神尾守繁)を産みますが、天正5年(1577年)に夫と死別してしまいます。

才知に富んだ女性として家康から寵愛され、数々の戦場に同行。天正12年(1584年)の小牧・長久手合戦では妊娠中にもかかわらず連れて行かれ、そのせいか流産してしまいました。

天正17年(1589年)に於愛が亡くなると、彼女の子供たち(長丸、福松)を養育。後に長男の神尾守世は長丸(後の徳川秀忠)に近侍しています。兄弟同然の強い絆が育まれていたのでしょう。

その後も徳川家の奥向きを取り仕切り、また外交面でも活躍しました。今後の重要なキーパーソンとなるので、今後も注目していきましょう!

……ところで、劇中の彼女が男装をしているのは最新研究の成果でしょうか?それとも制作者の趣味、あるいは10月からシーズン2が放送される「ドラマ10大奥」を意識しているのか……正直、違和感を否めません。

彼女もいい歳した大人(天文23・1554年生まれ)なのですから、あまりはっちゃけたことはさせないで欲しいところです。

ともあれ、家臣団と離れ離れになった家康の側近として、活躍が期待されます。

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