- No.145【賛否両論】大河ドラマ『どうする家康』を振り返り見えてきた3つの「どうする」まとめ
- No.144「どうする家康」最後はみんなで海老すくい…最終回放送「神の君へ」振り返り
- No.143【最終回予習】本当に色々(1616年)あったね…徳川家康の死から「神の君」となるまで【どうする家康】
「どうする家康」上洛なんかしている場合か!?第13回放送「家康、都へゆく」振り返り:5ページ目
次回は4月16日(日)、第14回放送「金ヶ崎でどうする!」
♪あたら桜の散る前に 一期は夢よ ただ狂え ただ遊べ……♪
劇中で遊女?たちが歌っていたこの唄。「一期は夢よただ狂え」は戦国時代の歌集『閑吟集』から採っています。
なにせうぞ くすんで 一期は夢よ ただ狂へ
【意訳】真面目ぶって何になる。どうせ儚くむなしい人生、はっちゃけてナンボだぜ!
世相が混乱を極める中、人々の無常観や刹那的な心情を表現する和歌311首が収録されたものです。古式ゆかしい作法から逸脱した作品が多く、中二病的な痛々しさが堪りません。
※『閑吟集』についてもっと知りたい:
痛々しいけど愛おしい♡室町時代の中二病文学「閑吟集」より特選14首を紹介【上】
「何せうぞ くすんで 一期は夢ぞ ただ狂へ」【意訳】しょせん一睡の夢に過ぎぬこの浮世で、こざかしく立ち回って何になる。心の命じるまま死ぬ気で生きて、「常識の向こう側」へ突き抜けろ!このフレ…
痛々しいけど愛おしい♡室町時代の中二病文学「閑吟集」より特選14首を紹介【中】
前回のあらすじ前回の記事はこちら[insert_post id=114816]室町時代の「中二病」文学とも言える『閑吟集(かんぎんしゅう)』。世の乱れに不安な日々を過ごす庶民がその鬱屈…
痛々しいけど愛おしい♡室町時代の中二病文学「閑吟集」より特選14首を紹介【下】
これまでのあらすじこれまでの記事はこちら[insert_post id=114816][insert_post id=114826]室町時代の中二病文学『閑吟集(かんぎんしゅう)』は、…
さて、4月9日(日)は統一地方選挙の前半戦で放送はお休み。第14回放送「金ヶ崎でどうする!」は4月16日(日)となります。
もうサブタイトルそのまんま金ヶ崎の退口を描くものと思われますが、家康はどんな活躍を魅せてくれるのでしょうか。
『徳川実紀』では逃げる信長に置いていかれ、奮戦の末に窮地の木下藤吉郎を助ける家康。これがどのようにアレンジされているのか、次回も楽しみですね!
※参考文献:
- 『NHK大河ドラマ・ガイド どうする家康 前編』NHK出版、2023年1月
- 『徳川実紀 第壹編』国立国会図書館デジタルコレクション
- 足立政男「近世における京都室町商人の系譜(1)」
- 江後迪子『長崎奉行のお献立 南蛮食べもの百科』吉川弘文館、2011年2月
- 小和田哲男『浅井長政のすべて』新人物往来社、2008年8月
バックナンバー
- No.145【賛否両論】大河ドラマ『どうする家康』を振り返り見えてきた3つの「どうする」まとめ
- No.144「どうする家康」最後はみんなで海老すくい…最終回放送「神の君へ」振り返り
- No.143【最終回予習】本当に色々(1616年)あったね…徳川家康の死から「神の君」となるまで【どうする家康】
- No.142「どうする家康」共に乱世の夢を見ようぞ!第47回放送「乱世の亡霊」振り返り
- No.141二代将軍・徳川秀忠には息子が二人、どちらが将軍に相応しいか家康が課した試験とは?