北条泰時と初に長男誕生!「承久の乱」でも活躍した北条時氏を紹介【鎌倉殿の13人】:3ページ目
泰時の後継者として期待されるも……
果たして後鳥羽上皇(演:尾上松也)や三浦胤義(演:岸田タツヤ)ら朝廷の軍勢に勝利した時氏らは鎌倉へ凱旋。
父・泰時はしばらく京都に残っていましたが、元仁元年(1224年)に祖父・義時が亡くなると家督を継いだ泰時と入れ替えで京都に赴任、六波羅探題北方を務めます。
京都の監視と鎌倉との連携を担い、泰時の後継者として将来を期待されていた時氏。しかし寛喜2年(1230年)3月28日に病で倒れ、鎌倉へ戻りました。
泰時らによる懸命な治療や祈祷の甲斐なく、6月18日に病死してしまいます。
泰時に先立って世を去った時氏には北条経時(つねとき)、北条時頼(ときより)という息子がいました。やがて彼らは泰時の跡を継いでそれぞれ第4代・第5代執権を務めるのです。
終わりに
以上、泰時の長男・北条時氏の生涯をごく駆け足で紹介してきました。
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」は祖父・義時の死で終わるであろうため、時氏の出番は承久の乱まで。
果たして時氏に出番は来るのか、そしてもし登場したら誰がキャスティングされるのか、今から楽しみにしています。
※参考文献:
- 上横手雅敬 『人物叢書 北条泰時』吉川弘文館、1988年10月
- 高橋慎一朗 『人物叢書 北条時頼』吉川弘文館、2013年7月
- 安田元久編 『鎌倉・室町人名事典 コンパクト版』新人物往来社、1990年9月