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新春1月の旧称「睦月(むつき)」の由来は?他にも色々ある別名を紹介!:2ページ目
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初春月(はつはるづき)
新(あらた)しき 歳の始めの 初春の
今日降る雪の 弥重(いやしけ)吉事(よごと)【意訳】新たな歳の始まり、この初春に今日降り積もる雪のように、どうかよいことがいつまでも重なりますように。
日本最古の歌集『萬葉集』の大トリを飾る大伴家持(おおともの やかもち)の歌は、天平宝字3年(759年)の新年会で詠まれたもの。
千年以上の歳月を経た令和4年(2022年)も、どうかよいことが重なりますように。
孟春(もうしゅん)
旧暦では1~3月を春とし、その最初の月を長男(孟)に喩えた表現で、今でもちょくちょく見かけます。
孟は「はじめ」の意味を持ち、古代中国人男性が通称として用いた字(あざな)がその由来です。
『三国志』が好きな方なら、曹操孟徳(そうそう もうとく)の孟徳が字、彼は長男でした。
ちなみに2月は仲春(ちゅうしゅん)、3月は季春(きしゅん)となり、いずれも字に由来します。
January
ちなみに、英語で1月を示すJanuaryはローマ神話に登場する出入口、転じてドアを司る神ヤヌス(Janus)の月を表し、一年の入口を意味しているのだとか。
どこの国でも、新しい年の訪れは特別な気持ちで迎えているようです。余談まで。
1月の別名はまだまだたくさん(開、初、首など、始まりを意味する表現が多く)あるので、手紙やメールなど、おりに触れてサラッと使いこなしてみたいですね。
※参考文献:
- 伊宮伶『異名・別名の辞典』新典社、2003年7月1日
- 岡田芳朗ら『現代こよみ読み解き事典』柏書房、1993年2月
- 角川書店 編『俳句歳時記 第五版 春』角川ソフィア文庫、2018年2月24日
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