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ノリ、なあなあ、捨てぜりふ…歌舞伎から生まれた言葉たちを一挙36個紹介!:4ページ目
●世話女房=こまめに夫の面倒をみて、家庭内をうまく切りまわす妻
(歌舞伎)世話場に登場する町人や農家の女房
●だんまり=押し黙ってしゃべらないこと。「だんまりを決め込む」という常套句に
(歌舞伎)暗闇という設定の舞台上で、数人の役者が一言もしゃべらず、探り合いをしながら動く演出
●とちる=台詞を言い間違えたり、演技を間違えたりすること
(歌舞伎)台詞を忘れたり、間違えること
江戸時代では座席を前から「いろはにほへと・・・」で割り振っていた。「とちり」の座席は、前から7~9列目に当たり、舞台を見渡せて花道も見え、役者の失敗がよくみえるから「とちり」と呼ぶようになった説がある。
また、とちり席は良席とされていたため、俗に「歌舞伎はとちりがいい」と言われた
●どさ回り=決まった劇場をもたず、地方巡業をすること。また、その劇団
(歌舞伎)隠語で旅興行のこと
●泥仕合=いに、相手の欠点や秘密を言い合って非難し合うこと
(歌舞伎)舞台に泥田を作り、その中で争い合う演技を仕合うこと
●どんでん返し=正反対にひっくり返すこと。話・形勢・立場などが逆転すること。
(歌舞伎)舞台装置全体を前後に半回転させて場面を転換する仕掛け
●なあなあ=相手と適当に折り合いを付けて、物事を済ませること
(歌舞伎)内緒話の場面で、一方が「なあ」と言うと相手が「なあ」と返す演技
●二枚目=優男。美男子
(歌舞伎)芝居小屋の看板の二枚目に、若手の柔らかい演技をする俳優を掲げたことから。何かに付け失敗しがちだけれど、女性から何故か好かれてしまう役が多い
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