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ノリ、なあなあ、捨てぜりふ…歌舞伎から生まれた言葉たちを一挙36個紹介!:2ページ目
●大詰め=物事の最終段階
(歌舞伎)長い作品の最終幕。寛政の頃は、通しで演技すると一日に及ぶこともあり、一番目と二番目に分けて上演した。その際、一番目の最後の幕を「大詰」、二番目の最後の幕は「大切」と呼んだ
●大向こうを唸らせる=大勢から称賛を浴びること
(歌舞伎)大向こうの観客を感嘆させること。「大向こう」とは天上桟敷のことで、値段が安価なので芝居好きが通う場所。そのいわゆる「通」の者たちが役者に合いの手やかけ声をかけたことから、次第にその者たちを「大向こう」と呼ぶようになった。その通人たちを感嘆させる芸を見せることから、この言葉が生まれた
●御曹司=身分や地位の高い人の子どものこと
(歌舞伎)座頭を担うほどの役者の子ども。名優の子息のこと
●口説き=納得させようとしきりに説得したり懇願したりすること
(歌舞伎)くどくどと長く心中を吐露すること。心情を述べて嘆き悲しむ芝居の一つの型をいう
●黒幕=自分は表に出ず、他人を操り影響力を行使する人
(歌舞伎)夜の場面を表す背景幕や、死んだ設定の人物を隠しながら袖に引っ込むときに使う黒い幕。総じて、舞台の不必要な部分を隠す幕のこと
●こけら落とし=新たに建てられた劇場で初めて行われる催しのこと
(歌舞伎)「こけら」は材木を削った時に出るクズのこと。劇場の新築・改築の最後に屋根のこけらを払い落とすところから転じて、最初の興行のことを表す言葉として用いられるように
●差金=陰にいて人をそそのかし操ること
(歌舞伎)黒く塗った棹の先に針金をつけ、蝶・小鳥・小動物などの人形やはりぼてを操る小道具
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