[お江戸小説] ココロサク 【4話】おりんの秘めた想い
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第4話「おりんのしたもい」
さて、今日は、水茶屋の仕事はお休み。休日くらいは、母さんの代わりに家事をしないとね。ということで、早速、井戸で水を汲んで、調理や洗い物用の水を台所の水がめにいっぱい貯めておく。
毎朝汲むのは大変だけど、裏長屋によっては水道が井戸につながっていないところもあるんだって。井戸がなければ、水売から買うしかないから出費がキツい。そこのところ、くれない荘では水を買わなくていいから大助かり。
水汲みが終わったら洗濯。これが、なかなかの重労働で。まずは洗い張り。あ、洗い張りっていうのは、着物の縫い目をほどいて一枚の布にして洗う方法で、着物が長持ちするんだって。その後は、板張りね。洗い上げた着物に糊をつけて板に貼りつけ、自然乾燥させてパリッと仕上げるんだ。
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