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頻発した遊女による吉原放火。火事があると大繁盛した「仮宅」ってどんなところ?
江戸市中のみならず、吉原でも頻繁に起きていた火事。明和5年(1768年)4月をはじめとして、慶應2年(1866年)11月の火災まで、計18回も全焼したとか!かなり頻繁に発生していた吉原での火事の原因は、つらい日々に耐えかねた遊女による放火が多かったそう。
当時、放火をしたらたとえボヤに終わっても、一般的には火罪(火あぶり)でしたが、遊女の場合は辛い気持ちを察しての情状酌量で、島流しで終わったそうです。
全焼してもへこたれないで臨時営業
火事で全焼して営業できなくなった場合、再建するまでの一定期間のみ、江戸市中の料理屋や茶屋、商家や民家などを借りて仮宅という名の臨時営業をしていました。この仮宅は、主に浅草や深川などにあったようです。店主は仮宅の期間と場所の要望を奉公所に提出するのですが、申請がすべて通ることはほとんどありませんでした。期間も約半分、場所も約半分しか許可されないことが常だったそう。
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