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幕府陸軍の御用達!?実は戦争や軍隊で使われてた「ランドセル」がなぜ小学校に普及したのか?

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そして1887年(明治20年)、皇太子・嘉仁親王(後の大正天皇)の入学の際に、伊藤博文がお祝いとして鞄を献上しました。これが現在のランドセルの原型といわれています。

だからといって庶民に一気に普及したわけではありません。革は高級品であった事から、富裕層しか手に入れられず、一般庶民は風呂敷や布製ショルダーバッグなどを用いていました。

ランドセルが全国に普及したのは高度経済成長期の昭和30年代以降のこと。人工皮革が登場し、手に入れやすい価格帯になったからといわれています。学習院での初使用から時代が下がったにも関わらずランドセルが一般化したということは、庶民にとってランドセルは憧れの象徴だったのかもしれませんね。

今は色々なカラーバリエーションがありますが、「ラン活」といって異常に早い予約合戦が繰り広げられる側面も。そもそも革製でとても重たいので、個人的には無理してランドセルにしなくてもいいのではと思います。子どもたちには体形に合った、好きなカバンを選んでもらいたいですね。

ちなみに大正天皇は「セーラー服」も初めて着たとされる人物です。セーラー服はイギリス海軍の水兵が来ていた制服で、大きな襟は船の上でも話し声が聞き取りやすくするものでした。まいているスカーフは汗拭き用だったとのことです。

日本では大正19年に起きた関東大震災で、着物で逃げ遅れて被害にあった人が多かったことから、現在のお茶の水大学附属高等女学校などでセーラー服を導入したことがきっかけで広まったということです。

参考文献:『ニッポン第1号ものがたり』(楠木誠一郎)

 

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