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大河ドラマ「どうする家康」史実をもとにライター角田晶生が振り返る 「どうする家康」猿に続いて、白兎まで女狐の毒牙に!?第38回放送「唐入り」振り返り

「どうする家康」猿に続いて、白兎まで女狐の毒牙に!?第38回放送「唐入り」振り返り:6ページ目

第39回放送「太閤、くたばる」

さて、帰って来た茶々に惑わされ、秀吉は再び朝鮮出兵(慶長の役)をやらかすようです。こうなったらもう、誰が何と言っても歯止めがききません。

秀吉が本当に欲しかった我が子=家族を授けてくれた茶々。でも、その子は本当に秀吉の子だったのでしょうか。

「本当に、あなたの子だとお思い?」

昔から言われている「拾丸(豊臣秀頼)は秀吉の子じゃない説」。このショックがトドメとなって、秀吉は何もかも放り投げ「くたばって」しまうのでした。

※この「くたばる」って表現は、公共放送としてどうなんでしょうね。子供が真似しそうですし……。

秀頼の実父候補としてよく挙げられるのは、大野治長(玉山鉄二)・石田三成・名古屋山三郎(さんざぶろう)など。こういうゴシップ的な話題は、昔から人気だったようですね。

何もかも手に入れながら、本当に欲しいものは手に入らなかった……そんな権力者の哀れな最期が描かれるのでしょう。次週の展開も目が離せませんね!

※参考文献:

  • 『徳川実紀 第壹編』国立国会図書館デジタルコレクション
  • 奥野高広『人物叢書 足利義昭』吉川弘文館、1989年12月
  • 笠谷和比古ら『秀吉の野望と誤算 文禄・慶長の役と関ヶ原合戦』文英堂、2000年6月
  • 中野等『戦争の日本史16 文禄・慶長の役』吉川弘文館、2008年1月
 

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