手洗いをしっかりしよう!Japaaan

大河ドラマ「どうする家康」史実をもとにライター角田晶生が振り返る 「どうする家康」信長を殺し、天下を獲る!?第26回放送「ぶらり富士遊覧」振り返り

「どうする家康」信長を殺し、天下を獲る!?第26回放送「ぶらり富士遊覧」振り返り:5ページ目

第27回放送「安土城の決闘」

さて、久しぶり(前がいつかは忘れました)にちゃんと時代劇していた「どうする家康」。

変に現代的な思想を盛り込んでいない(ように見える)辺りがよかったんじゃないかと思います。

先週までとの整合性は忘れて下さい。築山殿事件は決して瀬名の妄想ユートピアに起因する自業自得などではなく、信長がとにかく問答無用で悪かったのです。

今週だけを切り取って観れば、信長の接待をさせられる家臣たちの悔しさも、家康の海老すくいもなかなか感じ入るものでした。

仮に筆者が徳川家臣の一人だったとしても、一緒になって踊ったことでしょう。

(※)それにしても……今回がよかった分、この半年間、特に築山殿事件の強引なストーリー展開が勿体なかったですね。これからは別作品が始まったくらいの心持ちで見届けましょう。ホラ、昔から「男子三日会わざれば、刮目して見うべし」と言いますし。

……さて、次週の第27回放送は「安土城の決闘」。信長に招かれた家康は、光秀とどんな暗闘を繰り広げるのでしょうか。

予告編の「そろそろ、おらんくなってくれんかしゃん」という秀吉のセリフが、なかなか不穏。果たして本能寺の黒幕は、家康か秀吉か……実行犯は、恐らく光秀でしょうけど。

後半に入って、ようやく面白くなりそうな兆しを見せる「どうする家康」。来週も期待したいですね!

※参考文献:

  • 『NHK大河ドラマ・ガイド どうする家康 後編』NHK出版、2023年5月
  • 『徳川実紀 第壹編』国立国会図書館デジタルコレクション
  • 百地織之助 訂『伊乱記』国立国会図書館デジタルコレクション
  • 太田牛一『信長公記 巻下』国立公文書館デジタルアーカイブ
 

RELATED 関連する記事